オルクログ BLOG
2026.07.20
映像機材だけじゃない!HDDの必要性と注意点
どうもこんにちは!
オルクの勝尾です。
今回のブログでは、今まで扱ってきた映像や音声の機材とは違ったものを紹介していきたいと思います。
ジャン!!!

HDD(ハードディスクドライブ)「 RAID HDD 」です!
映像は撮っただけでは形になりませんよね。
編集や記録させたりすることで完成します。
HDDはその過程の中で、データを保管するという重要な役割があるので
弊社の機材の中でも需要が高い機材となっています。
ただ、このHDDは使い方を間違えると重大な問題を起こす繊細な機材でもあるので
今回はHDDの基本知識から注意点を紹介していきたいと思います。
それではどうぞよろしくお願いいたします!
HDDとは一体何?
HDDという言葉はよく耳にしますが、一体どういうものなのかご存知でしょうか?
僕は記憶させる装置くらいにしか認識していなかったので
初歩的な知識から調べてみました。
まず、HDDとはデータを保存するストレージの1つです。
パソコンやテレビなどのデータを長期的に保存しておく記録装置のことを言います。
映像業界の話で考えると、映像や音声のデータを保存しておくものとも言えますね。
HDDの構造は、プラッタと呼ばれる円盤の装置を高速回転させ、それに対して磁気ヘッドという
装置によってデータの読み書きを行います。
特徴は、大容量のデータの保存が可能である一方で衝撃に弱いといったことがあります。
HDDの他にも記録媒体として「 SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)」という名前もよく聞くと思います。
HDDとSSDの違いは何なのでしょうか?
HDDとSSDの機能自体は酷似しており、どちらもデータの保存をする記憶装置と言えますが、構造と特徴が異なります。
SSDの構造は、SSDコントローラという装置でインターフェースから送られてきたデータを受け取り
NANDフラッシュメモリという装置でデータの読み書きを行います。
HDDのように回転する装置はないため、処理速度が速く衝撃に強いといったことがあります。
持ち運びで素早くデータをロードしたい方はSSDを、大量のデータを保存しておきたい方はHDDを使用するのが
良いといった感じです。
一般的にはHDDよりSSDの方が容量あたりの価格が高い傾向にあるためそういった面でも
用途や好みによって分かれる部分かもしれません。
今回はHDDについて取り上げるので、よりHDDについて深く言及していきましょう。
RAID HDDって何?
弊社で取り扱っているHDDは、RAID HDD(レイドハードディスクドライブ)というものになります。
このRAID(レイド)とは一体何のことなのでしょう?
RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)とは、複数のHDD(ハードディスク)を組み合わせることによって
それを1台のドライブとして認識させる技術のことを言います。

RAID HDDの中にも実はいくつか種類があり、弊社所有のRAID HDDにも
RAID0(ストライピング)とRAID1(ミラーリング)というものがあります。
それぞれどういった役割があるのでしょうか?
◉RAID0(ストライピング)
RAID0はストライピングとも呼ばれ、データをブロック単位に分割し、複数のディスクに同時並行で記録することで
読み込み、書き込み速度を効率的に行います。
データの容量としては複数のHDDの容量を合計したものがRAID HDDとしての実際容量となります。
※HDD 2TBが2台入っている場合は 2TB×2台 =4TBのRAID HDDになる。
ただし、HDD内の1台でも故障してしまった場合には、データへのアクセス、復旧ができなくなるため安全性の面で
保証が低いことになります。

◉RAID1(ミラーリング)
RAID1はミラーリングとも呼ばれ、同じデータを複製し2つのディスクに同時に書き込むことによって、
どちらかのHDDが故障した場合でも全てのデータが取り出せるということが保証されます。
※2台のHDDがどちらも故障した場合は保証されません。
データの実際容量としては同じデータを複数のHDDに二重に保管するため実際容量が半分(50%)になります。
※HDD 2TBが2台入っている場合は 2TB×2台 =4TBの半分(50%)で2TBになる。
安全性の面では信頼性が高いですが、代わりにデータを2台に書き込むため効率性はRAID0(ストライピング)
に劣るといったことがあげられます。

効率性の面ではRAID0(ストライピング)、安全性の面ではRAID1(ミラーリング)が優位であると見ることができます。
(その他にもRAIDには種類がたくさんありますが、弊社では取り扱っていないため割愛させていただきます。)
弊社所有の「 RAID HDD 」 を例に見てみましょう。
弊社には8TB〜48TBのRAID HDDがあります。
例えば同じ容量の24TB RAID HDDのストライピングとミラーリングを見比べると

24TBのストライピングには12TBのHDDが2台内蔵されているため[12TB×2 ストライピング]が
実際容量が2台合計の12TB×2台 =24TBになります。
一方で24TBのミラーリングには24TBのHDDが2台内蔵されています[24TB×2 ミラーリング]が
実際容量は1台分(50%)のため 24TB×2台 =48TBの半分(50%)で 24TBになります。
ミラーリングの場合[24TB×2]と書かれているので、48TBになると勘違いしてしまいそうになりますが
実際容量は24TBなので注意が必要です。
価格だけ見ると24TB RAID HDDのストライピング[12TB×2ストライピング]の方がミラーリングよりも
安いためストライピングを選びたくなってしまいますが
前述したようにストライピングは複数のディスクに分散して記録するため故障した際のリスクが高くなって
しまいます。
より安全にデータを管理したい場合には、同じ24TB RAID HDDでもミラーリングの方を選ぶことを
オススメします。
もちろんこれはHDDに万が一不具合が起きた場合の話になりますので、弊社所有のRAID HDDは
ミラーリングでもストライピングでも万全の状態でお出ししております。
RAID HDDを使用する際の注意点
ここまでRAID HDDの説明をしてきましたが、ここからは実際に使う際に注意する点を見ていきましょう。
まず、第一に注意したいのは物理的な故障です。
RAID1(ミラーリング)はRAID0(ストライピング)に比べて、安全性が高いと述べましたが電源の無理な抜き差しや
物理的な衝撃(落下、水没)などが発生した場合は、製品自体が壊れてしまう恐れがあります。
持ち運びをする際には、弊社からお出ししている専用ハードケースに入れて安全に運ぶ必要があります。
また、弊社でお出しするHDDは熱問題に考慮し、静音ファンを搭載した製品になっていますが
連続使用により万が一発熱トラブルが発生する場合があるため
密閉環境での使用は避け、本体周辺に10cm以上の空間確保を行う方が良いでしょう。
いずれの場合にも、取り扱う際には安全な場所で丁寧な作業を心がけることが大切になります。
次により実用的な注意点として、つなぐパソコンの種類(Mac orWindows)の問題がありますね。
弊社でお出しするRAID HDDは、標準ではMac対応フォーマットで出荷していますが、Windows対応フォーマット(exFat)
での出荷も可能です。
exFATは、WindowsとMacの両方でデータの読み書きができるため両方のOSで使用する場合はexFATのフォーマットをする
のが良いでしょう。
ご注文の際にご指定があれば対応いたします。
また、使用時に注意していただきたいのがRAID1(ミラーリング)は安全性が高いからといって
データを消去してしまうことです。
ミラーリングは複数のHDDに複製されるため一つのデータを誤って削除しても復元されると勘違いされがちですが、
実際にはそのような機能はないため、注意が必要です。
万が一、レンタル使用中に問題が発生した場合は状況の悪化を防ぐため使用を中止し、弊社までご連絡を
いただければと思います。
結局は中身
ここまでRAID HDDやその注意点について見てきましたが、結局RAID HDDでも大事になってくるのは
中に入っているHDDそのものになります。
RAIDというのは仕組みの名前であり、信頼性の良し悪しを完全に担保するものではありません。
その中で実際に回っているHDDが真に重要であり、どんなRAIDを組んでもHDDがダメであれば意味がないというわけです。
弊社で扱っている内蔵のHDDは、Western Digital/TOSHIBA/HGSTの高耐久エンタープライズ製品しか使用しておりません。
家庭用のものではなく業務向けのHDDのため、24時間稼働を前提、高い耐久性、長時間の連続読み書きに強い
といった特徴があります。
家庭用HDDより高価ですが、壊れにくく安定性が全然違うのです。
また、弊社ではこれまでの経験をもとに起こりうるトラブルを最小限にする取り組み・工夫を行っています。
まず、ケースと内蔵HDDが一体型で販売されていて、分解NGな一体型HDD製品は導入しません。
理由としては、コネクターのみが不良になった時に、弊社で筐体だけを交換する 即時対応ができないからです。
また、データ漏洩防止の観点からご返却後に、ゼロリセット2回[確実な消去2回]を実施します。
出荷前には必ず、S.M.A.R.Tテストや速度テストを実施・保存し、過去のデータと比較し問題が発生する前に、
問題が発生しそうな個体を除外します。
このようなことを踏まえて、弊社では万全な状態でのHDDを備えております。
HDDの信頼性にお客様の選ぶRAIDの仕組みを足すことで最適なデータの保全を提供できるということです。
まとめ
今回のブログではHDDについての紹介を書いてきましたが
データの保全に関する考え方は、状況や人によって変わります。
データの安全性を重視したい人は、RAID1(ミラーリング)を選ぶのが望ましいでしょうし
読み込み、書き込みの効率性を重視したい人は、RAID0(ストライピング)を選ぶのが望ましいでしょう。
また、重要なデータはRAID1(ミラーリング)、一時的なバックアップはRAID0(ストライピング)
などの使い分けも有効でしょう。
データの容量についても必要な容量は案件や扱う人によってもそれぞれです。
データの保全として納得のいく最適なHDDの選び方の手助けとして
今回のブログが少しでもお役に立てればと思います。
以上、今回はHDDについてのブログ記事でした!
それではまた次回の記事でお会いしましょう。
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