F-3M [パラボックス 1in-3out]
オルク レンタル 公式LINE
詳細
TOMOCA F-3M は、放送・PA・ロケ録音の現場で使われるパッシブ型のXLR信号分配ボックスです。1つのXLRメス端子に入力したバランス信号を、XLRオス3端子へ並列(パラ)接続で配分します。電源を必要としないシンプルな構造で、素早いセットアップが求められるリハーサルやイベント収音、ENG/ドキュメンタリーの現場で重宝されます。筐体は掌サイズの金属ボディで、Neutrik製のXLRコネクターを採用。長期の実務に耐える堅牢性と、確実な接触信頼性を備えています。
主な特徴
受動・並列分配(4パラ)
入力(メス×1)と出力(オス×3)は1-1 / 2-2 / 3-3のストレート並列。内部にブースト回路やアイソレーション・トランスは無く、信号をそのまま等価に分けるため、電源不要・低遅延・低故障点という利点があります。一方、並列接続ゆえに負荷インピーダンスは並列合成となるため、マイクを複数プリに“生分配”する際は入力負荷の合計が下がる点を理解して使うのがセオリーです。
小型・堅牢、現場に最適化
ボディは約100 × 30 × 30 mm / 145 g。バッグのポケットやカメラバッグのサイドに常備でき、机上や床面、ラック背面など設置場所を選びません。金属筐体とNeutrik端子の組み合わせで、屋外ロケやステージでも信頼して使える作りです。
“オス・メス変換”としての応用
4パラ分配が本質機能ですが、端子構成の都合上、**現場の端子性別を合わせる“簡易アダプタ”**としても応用可能です(例:機器のメスパネルからオス側への取り回し)。ただし、合流(ミキシング)用途には非対応で、複数出力を一つに束ねると相互干渉・レベル低下・ノイズの原因になります。分配(1→多)専用と考えるのが安全です。
使用例と利点
PA/ライブ運用
1系統のMCマイクやBGMソースを、フロント卓・サブ卓・収録機へ同時供給。電子回路非搭載のため、遅延がなくシンプルに組めます。必要に応じて、どの入力機器がファンタムを供給しないかを現場で必ずルール化するとトラブルを避けられます(本機は単純パラであり、ファンタム供給の取り扱いには注意が必要)。
ロケ/収録
インタビューマイクやワイヤレス受信機の出力を、カメラとリニアPCMレコーダーへ同時に送る用途に。筐体が小型かつ堅牢なので、ポーチやリグ付近に結束すれば取り回しが良好です。
イベント/同録
講演の演台マイクを会場PAと録音卓の両方へ供給。
仕様
内容物
本体 x1