TR-320 [8m仕様]
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詳細
Libec TR-320は、分割式のアルミパイプを連結して敷設するトラッキングレール標準キットです。台車(ドリー)には高性能ベアリングと脱線抑制のトラック補正ユニットが組み込まれており、直線・カーブの両方で滑らかな移動ショットを実現します。
標準は3.2m(0.8mパイプ×4セット)ですが、同じ0.8mパイプを増設することで8m仕様にしています。(0.8mパイプを合計20本使用)。現場ではケースから取り出してねじ込み式で素早く組み上げ、撤収も迅速に行える設計です。
主な特徴
モジュール連結による“伸縮自在”のレール
0.8mのアルミパイプをねじ込み式で確実に連結します。必要長だけを現場で選んで組めるため、廊下・スタジオ・ホールなど多様なロケーションで柔軟に対応できます。8m仕様は0.8m×10セット(左右合計20本)で構成するのが基本です。カーブが必要な場合はCR-90(曲線レール)を拡張できます。
走行安定性:高性能ベアリング+トラック補正
ドリーは4輪×3ポジションの車輪機構を備え、ポリウレタン車輪が振動を吸収しながら安定した転がりを確保します。さらにトラック補正ユニットが微妙なレール誤差を吸収して、脱線を防ぎつつ直進性と滑らかさを両立します。結果として、長尺の直線8mでも速度変化が少ない均質な足回りが得られます。
積載・適合とローアングル対応
総搭載質量60kg以下を目安に、三脚+フルードヘッド構成やペデスタルにも対応します。必要に応じてフルードヘッドをドリーに直載せすることで、超ローアングルのドリーショットも可能です(機材の重心・干渉を事前確認してください)。
セットアップの速さと携行性
レールはφ25mmのアルミ合金、接続部はねじ込み式で工具不要です。標準構成時の合計質量は約11.3kg(ケース除く)で、ドリー・レール・小物がケースに収まるためロケ持ち出しに適しています。8m構成ではレール本数が増える分、ケースと重量が加算されますが、分割式ゆえ搬入導線の制約に強いのが利点です。
使用例と利点
長尺ドリーショット:人物フォローやプロダクトのなめ撮りで距離8mの安定走行を確保します。
カーブ/S字の表現:直線にCR-90を組み合わせて視線誘導やリビールを作りやすいです。
再現性の高いテイク:レールを固定するためリテイク時のパラメータ再現が容易で、連続カットでも速度管理がしやすいです。
セットアップと運用Tips
レベル出しを最優先:設置床の不陸はレベラーやクサビで矯正し、繋ぎ目の段差を無くします。
荷重と重心:ペイロード60kg以内でも、重心の高さ・三脚の開脚幅で安定度は変わります。できるだけ低重心・広開脚で運用します。
安全運用:レール端にはストッパーを装着し、導線上には養生を行います。台車上に人が乗る用途は想定外です。
仕様
内容物
ドリー x1
80cmレール ×20
レールストッパー ×2