Insta360 X5用バッテリーは、2400mAh（約9.34Wh）のリチウムイオンパック。PD急速充電（9V/3A・PD3.0/PPS）に最適化され、カメラ本体のUSB‑C経由で約20分で80%／約35分で100%まで到達します（室温25℃・電源OFF条件）。動作温度は−20～40℃、充電温度は0～40℃で、寒冷環境でも安定運用を想定。標準バッテリーに加えて、現場の回転効率を上げるユーティリティ・ファストチャージケース（PD対応・約28分で80%）も用意され、2本の同時充電やスマホへの緊急給電（パワーバンク機能）に対応します。

主な特徴

大容量2,400mAhと低温耐性
約9.34Whのエネルギー量と−20℃対応で、冬場の屋外撮影や空調の効いたイベント会場でも電圧降下に強い設計。寒冷時は交換待機バッテリーを衣類内側で保温する運用が有効です。

最速20分で80%：PD急速充電カーブ
0→80%の“高速域”を短時間で復帰。移動・設営・機材入替の合間に実用残量へ戻せます。**30W級PD（PPS推奨）**と組み合わせると回転効率が向上。

ユーティリティ・ファストチャージケースの運用価値
80%まで約28分、2本同時充電、内蔵USB‑Cケーブル、さらにスマホ等への緊急給電に対応。控室／ロケバス／現場卓での“置き充電”を標準化できます。

同時給電による長回し
カメラはUSB‑C給電での撮影しながら給電に対応。長時間の講演記録や配信、タイムラプスで電源冗長性を確保できます。

連続撮影目安（バッテリー1本あたりの代表値）

8K/30p： 約93分

8K/24p（耐久設定）： 約115分

5.7K/30p： 約135分

5.7K/24p（耐久設定）： 約208分
※室温25℃のラボ条件。実運用では外気温、無線接続、手ぶれ補正、画質設定、外部マイク給電などで変動します。

バリエーション
長時間運用向けに、容量を拡張した**大容量版（約2800mAh）**も用意されています（別売）。標準バッテリーと混在運用する場合は、充電時間・回転計画を別管理にすると確実です。

使用例と利点

イベント／講演／配信の長回し：本体1＋スペア2本を標準。ユーティリティケースを準備し、0→80%の高速復帰を活用してローテーション。

寒冷ロケ：スペア3本以上＋内ポケット保温運用で電圧降下の影響を低減。交換直前に取り出すと安定度が上がります。

タイムラプス／定点：外部給電で“落ちない”電源設計。バッテリーはホットスワップ的に回し、収録停止時間を極小化します。

本体 x1